自宅サーバーでNextcloudで共有ドライブを家庭内に提供しており、よく妻からログイン失敗しちゃったと問い合わせを受けるので、対処法をメモしておきたいと思います。
Nextcloudを運用していると、429 Too Many Requestsやログインを複数回失敗することによる、bruteforce attackから守るための制限がかけられます。
Docs: Brute force protection
以下はログイン失敗が発生した場合の画面
画面の通り30秒待っても解除はされない動作をするので、以下の対応が必要となります。
- clientのsource ip addressの変更
- 単純に使用しているクライアントのsource ip addressを変更してログインし直せばよいです。(DHCPから固定へ変更、IPアドレスの再取得など)
- nextcloud serverでDB操作
- 後述の流れで解除できます。
occコマンドによる、bruteforce attemptsの解除
手順はsnap installされたNextcloudを想定しています。
- DBへ接続して確認
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これでsource ip addressが記録されたレコードが見つかるはずです。
- 解除
recordのdeleteでも良いですが、ここではoccコマンドで提供されている方法で削除します。
nextcloud.occ security:bruteforce:reset ${IP_ADDRESS}
promptの返り値は何もないので、1の手順のDBでの確認を再度行い、レコードが消えていることを確認します。