Proxmox 運用Tips
やんごとなき理由で自宅ラボ環境をvSphere環境から、Proxmoxへ移行しました。
Proxmox
Debianベースで軽いし安定して使えていますが、
自分用のメモも踏まえて運用Tipsを本ポストに更新していければと思っています。
Locked state virtual machine
Migrate途中などで、User SignalでStopを入れた場合、Virtual MachineはLock状態に遷移し、
Shutdownなどを受け付けてくれなくなります。
このとき、単純にCLIからUnlockしたい場合は以下のコマンドを打ちます。
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iSCSI接続周り
あまりなさそうですが、ホストsyslogで以下のエラーが継続して出力されていました。
iscsid[xxxxx]: connection1:0 login rejected: target error
iscsid[xxxxx]: connection1:0 login rejected: target error
iscsid[xxxxx]: connection1:0 login rejected: target error
...
これはiscsi initiatorとしてtargetへのアクセス時に何らかの理由で弾かれているよ、というものなので、iscsiadmコマンドで調査します。
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私の環境では、上述のsession
コマンド側で存在しないIQNへのセッションが残っていたので、以下でセッションを削除しました。
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また、逆にクラスタ内のホストの1台でiSCSIがうまく接続できていなく、作成したLVMが見えない状況に陥っていたものがいたため、以下で対処しました。
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storage周り
自宅ラボではNASでNFSとiSCSIでストレージを公開していますが、性能面からNFSからblock storageに移行したくなったことがあります。
そのときに以下のコマンドでdisk importすることで、既に作成された仮想マシンのディスクの内容をそのまま移行することが可能です。
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cluster周り
clusterを削除したいタイミングは基本的にそんなにないかと思いますが、
昨今の電気代の高騰などでcluster内の1ホストのみを常時起動にしたいなどがあるかと思います。
一度clusterを作成すると、設定変更などを行う際にcluster内の別ホストが起動していない場合にエラーが発生する可能性があります。
その際に、WebUIから削除したくなりますが、削除するボタンなどはないため、CLIから削除する必要が出てきます。
削除時にエラーなどが発生した場合には、公式ドキュメントのSeparate a Node Without Reinstalling
のセクションの内容に沿って削除することになります。
おすすめはされていませんが、筆者の環境ではこの方法で綺麗に削除まで完了できました。